《1月》ガーネット~深紅をまとう「実りの象徴」

ガーネットの特徴

ガーネットといえば、多くの人が深く赤い輝きをはなつ宝石をイメージされると思いますが、じつは「ガーネット」というのはその鉱物のグループの総称です。そのグループには、今までの歴史の中でじつに38種類ものガーネットが存在します。

ここでは、その中の一つであり誰もが思い浮かべる深紅のガーネット、「パイロープ・ガーネット」をご紹介したいと思います。

パイロープとはギリシャ語で「火」「燃えるような」という意味をもつ「ピロポス」が語源になります。本来は透明であるパイロープ・ガーネットは、鉄やマンガン・クロムなどを含むことで赤い輝きを持ちます。

パイプロープ・ガーネットは、人工的に手を加えなくても美しく輝く数少ない宝石。一言で「赤」といっても、濃い赤やピンクっぽい色、黒っぽい赤などじつにさまざまな色をもつのは、その含まれる成分に微妙な違いがあるためです。

ガーネットの歴史

パイロープ・ガーネットは、16世紀ごろチェコのボヘミアで発見されました。そののち、ボヘミアはパイロープ・ガーネットの宝石産業の拠点となりました。

「ガーネット」と呼ばれる宝石それ自体が最初に見つかったのは、正確な記録としては残っていないものの、あの「旧約聖書」のノアの箱舟やソロモン王の逸話に登場しており、その歴史は5千年にも及ぶものです。

中世の時代では、十字軍がその身を守ってくれると信じて甲冑にガーネットをはめ込んでいたとも言い伝えられています。

ちなみに、チェコには「ボヘミアングラス」という有名な工芸品があります。その誕生はパイロープ・ガーネットがきっかけでした。パイロープ・ガーネットの宝石採掘の拠点であったボヘミアが、その採掘量が減った危機を乗り越えるため、パイロープ・ガーネットのような美しく輝くガラス製品を作り始めたそうです。

ガーネットの効果

石言葉は「真実」「友愛」「忠実」であるガーネット。そのまっすぐなパワーに溢れるガーネットは、地道に努力を積み重ねて成功へと導いてくれる「実りの象徴」です。受験や就職などで成功をおさめたい方のサポートをしてくれるはず。

また「積み重ね」という点で、恋愛成就や夫婦円満などの効果をもたらすとも言われています。実った愛情を持続させる、普遍の愛を象徴するといった、愛に対する「実りの象徴」でもあります。

また、ガーネットはその深紅というイメージからも古くから「血液」と密接な関係性を持つと伝えられています。血液の循環を良くして体調を整えたり、「血」=「生」をいう観点からもその霊的なパワーで生きることへのポジティブな心、また出産に関する事柄にもエネルギーをもたらすと言われています。

ガーネットと相性の良いパワーストーン

・ルビー

恋愛運と目標達成、まさにガーネットが持つ本来のパワーを最大限に引きだしてくれる組み合わせです。金運など、全体的な運気を高めたい場合は、クリスタルなどの総合運を持つパワーストーンもいっしょに。

・アメジスト

この組み合わせは、恋愛運を最大に高めてくれます。縁結びや恋愛成就など、恋愛へのお守りにぴったりです。

・スモーキークウォーツ

目標達成の運気アップになる組み合わせ。受験や就職活動、努力の末に勝ち取る成功を願う時に適した組み合わせと言えます。併せて、ガーネットを永くお手元にお守りとして身に着ける際の最良の組み合わせです。

・シトリン

お金に関する願いの成就に適した組み合わせです。収入アップ、貯金への努力を実現したい時に。

また、旅行時など厄除けなどのお守りにされたい方はターコイズなども組み合わせるとさらに運気アップに繋がります。