《7月》ルビー~燃えるような深紅のかがやきを放つ「宝石の女王」

ルビーの特徴

「赤い宝石の代表」とも言われるルビーは、世界四大宝石のひとつとしても有名です。その燃えるような鮮やかな赤は力強い生命力を感じさせ、「権力の象徴」として古くから人々に敬われてきました。

ルビーもその色によってさまざまな種類に分類され、その中でも有名なものが「ビジョンブラッド」「チェリーピンク」「ビーフブラッド」といいます。主に「ビジョンブラッド」と呼ばれるミャンマー産のルビーは深い赤い色が特徴。透明度が高く、ピンクに近い明るい赤が美しいベトナム産などのルビーは「チェリーピンク」と呼ばれています。そしてタイ産のルビーは「ビーフブラッド」といい、こちらはサファイアの青となる鉄分を多く含むため、少し落ち着いた印象の赤味を持つことが特徴です。

このように、その種類によってさまざまな赤を持つことが特徴のルビー。その価値を決めるのもやはりその「色」で、純粋で鮮やかな赤い色を持つものが最高級とされています。


ルビーの歴史

古代から人々に愛されてきたルビーですが、実は、初めての人口合成の宝石として誕生したのもルビーでした。1902年、フランスのオーギュスト・ベルヌーイによって、商業用の宝石としては初の人口石であるルビーが作られました。彼の名をとって「ベルヌーイ法」と呼ばれるその製造法は、100年以上経った現在でも使われています。上から原料となる粉を少しずつ降らせ、その粉は2000℃の炎を通るうちに溶け小さなしずく状になって種子結晶の上に積もり、そのうちに大きな結晶が形成されるという手法です。このベルヌーイ法では数時間で100カラット以上の大きな結晶を産み出すことが可能で、ルビーだけではなく、サファイアやスピネル、ルチルなどが開発されてきました。



ルビーの効果

石言葉は「情熱」「熱情」「自由」であるルビー。その力強い生命力を感じさせる赤は、古代から「勝利を呼ぶ石」と呼ばれ、あらゆる危険や障害から身を守り、困難から抜け出す力を持つ人に授け、勝利に導いてくれるお守りとして人々に愛されてきました。宝石の女王と呼ばれていたり、その美しい赤のイメージからか女性に好まれる宝石ではありますが、男性にとってもルビーの持つ勝利を勝ち取るパワーはおすすめのお守りです。仕事で成功をおさめたい人、起業家の方や営業マンの方にも前向きなパワーをもたらすルビーはぴったり。

また、精神面で大きなプラスの効果をもたらすルビーですが、肉体的にも強壮剤のようなエネルギーをもたらすと言われており、身体のアクティブなパワーをもたらすということ以外にも持つ人の性的な魅力を授ける効果もあります。仕事面においてだけでなく、恋愛面においても持ち主に良縁を引き寄せるお守りとなってくれるでしょう。

結婚40周年の記念日は「ルビー婚式」と呼ばれることをご存知でしょうか。その名のとおり、ルビーが結婚記念石で、夫婦で過ごしてきた40年間の思いを込めて贈り物にルビーのジュエリーを贈るのも良いですね。



ルビーと相性の良いパワーストーン

・ガーネット

1月の誕生石「ガーネット」の記事でもお伝えしたとおり、共に赤い宝石であるルビーとガーネットの組み合わせはお互いのパワーを最大限に引きだす組み合わせです。

ルビーの持つアクティブなパワーと、ガーネットの目標達成へのパワーが相乗効果を生み、持つ人にさらなる飛躍への効果をもたらしくれるでしょう。


・サファイア

こちらも世界四大宝石のひとつに数えられる、「青い宝石の代表」ともいえるサファイア。赤い宝石の代表であるルビーとの組み合わせは、どちらの宝石も硬度が高く割れにくいということから「基盤を固める」という意味合いを持ちます。ルビーがもたらす行動力と、サファイアがもたらす直観力で、持つ人の仕事や家庭での立ち位置をさらに強固なものにしてくれるでしょう。


・アメジスト

2月の誕生石である、透き通るパープルが美しいアメジストとの組み合わせはなんといっても恋愛面においてその効果を高めます。「本質を見抜く」と言われるアメジストと、情熱的なエネルギーを持つルビーとの組み合わせは持つ人の魅力をさらに高め、大切な人との絆をより深く、そして良縁を求めている人には大きな力になってくれます。